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越前若狭歴史回廊・別館[観光のふくい

汐越の松


01-00.jpg汐越の松 遺跡碑
 越前で最初に足跡を残したのが、吉崎に隣接する浜坂の汐越の松で、早速出かけてみる。
 北潟湖畔の吉崎は、本願寺第八世蓮如が文明3(1471)年京を逃れ、北陸における布教拠点として御坊を建立した地である。周辺には浄土真宗本願寺派(西)別院と真宗大谷派(東)別院が置かれており、毎年蓮如忌に参詣者であふれることで知られている。御坊跡地には蓮如像が建立されており、出かけたおりには是非とも見ておきたいスポットである。

『おくのほそ道』には
「越前の境、吉崎の入江を舟に 棹して、汐越の松を尋ぬ

   終宵嵐に波をはこばせて月をたれたる汐越の松 西行

此一首にて、数景尽たり。もし一弁を加るものは、無用の指を立るがごとし」とある。

 芭蕉は、この時代には西行の作と思われていた(実際には作者不詳、吉崎に関係の深い蓮如との説もある)句に心を惹かれ、吉崎を参詣し、渡し舟で浜坂に渡ってきたと考えられる(江戸期は吉崎と浜坂は陸路で繋がっていない)。

 汐越の松とは、浜坂の芦原ゴルフ場の9番ホールの海外沿いの砂丘上に在った松林のことで、この付近はかつて景勝の地であった。江戸期の地誌によれば50~100本ほどあったとされる。現在も松林は在るが、往事の古木は枯れ、「汐越の松跡」として残され、その横に「遺跡碑」が設置されている。幸いなことに「汐越の松」として伝承されていた古木の写真は複数現存している。
 ゴルフ場のクラブハウス前には、昭和59年芦原温泉の開湯百周年記念事業として、当時の芦原町(現あわら市)によって幅は2mを超える「汐越の松文学碑」も建立されている。
 なお、遺跡碑はゴルフ場受付に申し出れば見せてもらえるが、迷惑にならないようゴルフ客が少ない日に訪ねるよう配慮したい。

01-01.jpg吉崎御坊跡
01-02.jpg御坊跡の蓮如像
01-03.jpg汐越の松近辺の松林
01-04.jpg汐越の松 文学碑
01-05.jpg大正期の汐越の松

【吉崎/汐越の松付近】